投資取引などを行っている人以外では、オプション取引という言葉になじみがなくとも、ストックオプションという言葉にはある程度の馴染みがあると思いますし、ニュースや新聞などでも時折話題としてその単語を目にすることもあります。

オプション取引とは、ある原資産の相場に対して様々な条件を付け、そこから派生する金融派生商品であり、例えば「その相場において、定めた期間後に、その時点での相場の価格に関係なく、あらかじめ決められた価格で買う、もしくは売ることができる権利」を、売買取引することで利益を求めていくものになっています。

一方のストックオプションは、「企業の従業員や役員などが、定めた期間内の中で、あらかじめ決められた価格で、自社の株を買うことができる権利」になります。
これにより、企業に携わる社員などは、現在の価格勝ちで自社の株を買う権利をもらうことができるために、その企業の株価が上がれば、現在の価値との差額がその社員の利益になるという仕組みになっているのです。

このことにより、自分が頑張って企業に貢献し、その業績を伸ばしていけば伸ばしていくほど、この差益がどんどんと大きくなっていくために、社員の士気の向上させる効果が期待できることになります。

このストックオプションは、会社から付与されるものであるために、一般の投資家のように資金を払って購入する必要がなく、そういう意味では大きなボーナスのようなものであると言えるでしょう。

もちろん、会社の業績が下がり、株価も下がってしまえば、ストックオプションにも価値がなくなてしまいますが、自己資金を投入して購入したものとは違い、購入コストがかかっていないため、損失が一切出ないという大きな利点があります。

業績が上がり株価が上がれば、この株に対してストックオプションの権利行使をおこなうことができます。
権利行使が行われれば、企業は自社の持ち株を権利施行者に対して引き渡しするか、もしくは新しい株を発行して引き渡しを行います。
もちろん、どちらのケースであったとしても、権利施行者は、あらかじめ設定されている過去の株価でその自社株を得ることができるため、例えばこれをすぐに売ったとすれば、その売却益を得ることも可能なのです。

この株券売却により利益を得た場合には、その収益に対して税金が掛けられ、納税の対象になるために、税務署などに相談をするとよいでしょう。

ちなみに、日本語の「ストックオプション」と英語の「Stock Option」ではその意味が大きく違うので注意が必要です。

日本語でのストックオプションは、先のような意味になりますが、英語での「Stock Option」は一般の投資家が売買できる株券のオプションの事になり、こうしたオプションの事を日本語では「株券オプション」と言っています。

また、英語では「ESO/イーエスオー(Employee Stock Option)」というものが、日本のストックオプションを指す言葉になりますので、海外とのやり取りが必要になる場合は注意が必要です。